レコーディングの進行 .1 ( パー ト別録音の方法 )                     No.3

 リズム録り
 通常の録音では、最初にDr.録りから始めますが、先にも述べた通りBass.とGt.のリズム隊
 を一緒に録音する方法があります。どちらがよいとは一概にはいえませんが、効率もいい
 ですしバンドとしてノリを優先して考えれば、一緒に録音したほうがといいと思われます。
 また、複数の曲を録音する場合は、一度セッティングしてしまえば大きく変更する必要の
 ないことからリズム隊のみ何曲かまとめて録ってしまうのが一般的です。

 5-1 Dr.録りのセッティング
 Dr.には、それぞれのKitにマイクを立てます。 Kick. SN. TOM. HH.それと Cym.を録るため
 のオーバートップのマイクをL,Rで立てます。 また、それ以外にアンビエント用にオフマイク
 を立てる場合もあります。   ( レコーディングの種類によって本数が違います。) 
 録音時での音作りにおいて一番重要なのはチューニングです。プロとアマチュアの音の
 差でもっとも感じられるのがこの部分です。 また、普段気にならない共鳴も目立ってきます
 音作りの時などにヘッドの表と裏のバランスで回避できますので、一度研究してみて下さい
 また、共鳴の回避を含めて使わないKitはできる限りはずしましょう。
  ( 注. ) マイクのセッティングはヘッドの距離や角度で大きく音色に影響してしまいますが
      セッティングの都合上どうしても妥協しなければならない場合がありますのでセッ
      ティングには十分注意をして下さい。

 5-2 Bass.録り
 ライン録り、もしくはアンプを鳴らしてマイクで録る方法があります。しかし、Dr.やGtと共に
 演奏するとお互いのマイクに音が回り込みますので、音色的に問題がなければイン録り
 で十分です。また、ヘッドアンプやプリアンプで、ある程度音作りが出来ている場合は、アン
 プのラインアウトから録音する場合もあります。
    ( 注. ) リズム隊として録音する場合でも、Dr.以外はパンチイン、パンチアウトが可能
         ですので、Dr.がOKになればBass.Gtは修正できます。その辺りも頭において
         演奏して下さい。

 5-3 Gt.録り
 Gt.もライン録り、もしくはアンプを鳴らしてマイクで録る方法があります。ただし、Bass.に比
 べて音色的に違いがでますし、マイクの場合でもオンとオフでも違います。
 単純に分類すれば、ラインではカッティング等のリズム向き、それ以外の太い音はアンプで
 の録音に向いています。アンプの種類も真空管かトランジスターかで音の傾向が変わって
 きますので、演奏する内容に合せて楽器の選択とともにアンプも選んで下さい。

 各パートの音が決まったら一度録音してみましょう。そして録った音をミキシングルーム
 で確認してみましょう。 この音が最終的な音になる訳ではありませんが、あまりかけ離れ
 た音ではミックスダウン時にイメージした音にならなくなるので、ある程度はこの時点で作り
 込んでおきましょう。また、演奏する時のヘッドフォンモニターも必要に応じてリクエストして
 下さい。
    ( 何のパートを大きくとか、リバーブを少なめとか、なるべく具体的にいって下さい。)
  特に、クリックを聞きながらの演奏にはモニターは大切です、ここでクリックとずれた演奏
 を録音すると後々影響が出てきます。ただし、ドラムには多くのマイクが立っていますので
 ヘッドフォンから音もれがあると ( 特にクリック ) マイクから回りこむことがあります。
 テンポの遅い曲や静かな曲、ブレイク中は気になりますし、後々消すことは不可能ですから
 十分注意して下さい。

 オーバーダビング
 リズム録りが完成したら、二本目のGt.やKey.の録音にはいりますが、このあたりで仮歌を
 入れる場合もあります。 曲にもよりますが、自分の演奏のしやすい順番で録音したほうが
 よいと思います。

 6-1 Gt.録り(オーバーダブ)
 リズム録りと大きくは変わりませんが、他の楽器を意識する必要はないのでマイクのセッテ
 ィング等に自由がきき、オフのマイクを立てて組み合わせて音を作ることも可能です。
  ( 注. ) アコースティックGt.等は、完全に生楽器ですのでマイクのセッティングや出音には
      特に注意が必要です。

 6-2 Key.録り(オーバーダブ)
 Syn等の場合はあらかじめ音色を決めておいて下さい。その際に注意が必要なのはステ
 レオにするかどうかです。トラック数の問題もありますが、音色によっては内蔵エフェクター
 がステレオ化してある場合があるので、よく確認しておいて下さい。
 録ってしまったあとで、エフェクターの数値の変更は出来ませんのでミックスダウン時に
 かけられるエフェクターはなるべく使わないようにしましょう。
 ( 特にリバーブ等の空間系のエフェクターは最初から音源側でかかっていると二重でエフ
 ェクターをかけることとなり、どんどんぼやけたものになってしまいます。) 
 また、電子楽器のチューニングは、他の楽器とあっているか一度チェックしておくのが良い
 でしょう。 Epf.等は特にチューニングが気になりますし、440KHzにあわせてあるとは限り
 ません。寧ろ、他の楽器をEpf.にあわせてチューニングした方が無難でしょう。
  ( 注. ) Key.をシーケンサーを使って同期させて録る場合には、あらかじめマニュアルで
      同期させる設定を確認しておきましょう。 そうしないとうまく同期せず、無駄な
      時間がかかる場合があります。

 6-3 その他
 管楽器等でソロを録ると、普段聞いている以上にピッチ等のアラが目立ちますのでその点
 に十分注意して、練習してからレコーディングに臨んで下さい。